不調の本当の原因
脳・神経系の機能異常を改善するカイロプラティック
体の不調は、体全体の調和が崩れた結果です。全身の調和をコントロールしているのは脳・神経系。神経の働きによって調和が保たれています。
それが外的要因、心理的要因などのストレスによって調和が崩れたとき、神経系の機能異常が起こります。神経の一連の流れがスムーズにいかず、正しい情報が脳に送れなかったり、脳から各器官に正しい命令が伝達されず、筋肉や内臓が正しく働かなくなります。
こうして身体各系の統合された調和が乱れたとき、警告反応として痛みやしびれ、歪みなど不快な症状や病気が現れます。
よく言う 骨盤の歪みが・・背骨のズレが・・姿勢が・・ などは
症状の原因ではなく、症状と同じく
脳・神経系機能の誤作動によってもたらされた
結果に過ぎません。
カイロプラクティック本来の目的と誤解
カイロプラクティックにおける施術とは、背骨や骨盤のサブラクセーションをアジャストメントすることにあります。サブラクセーションとは「神経の働きに狂いを生じさせる異常な状態」をさします。アジャストメントは「調整」するという意味です。
したがって
「神経の働きを乱す異常な状態を調整する」
ことがカイロプラクティック本来の目的になります。
ところが日本では、サブラクセーションの意味がなぜか
「歪み」「ズレ」と解釈され、
「背骨や骨盤の歪みやズレを直すのがカイロプラクティックだ」
と 誤解 されているのです。
そもそも私たちの体は、機械の部品のように、規格のある工業製品ではありません。
完全な形であるかといえば、実際は全く異なります。個性は性格だけでなく、体の構造にもあるのです。
左右対称で歪んでないから ◯
左右非対称で歪んでいるから ✕
というわけではありません。
歪んでいるように見えても、そこを通る神経の流れがスムーズであれば、生命力が十分に発揮され、最高の状態を保つことができるため、歪みやズレを直す必要はありません。
むしろ歪んでいる、ズレているからとむやみに正そうとするのは問題であると言わざるをえません。
通常のカイロプラクティックや整体で扱う
歪みやズレで、神経を圧迫することはありません!
カイロプラクティックでは、次のように解説しています。
カイロプラクター必読の書
エッセンシャルカイロプラクティック哲学
著 Dr. Virgil V.Strang(パーマー・カイロプラクティック大学学長)
訳 増田 裕D.C.
発行 科学新聞社 1997年6月発行
から引用します。
1つだけ強調しておかねばならない。
カイロプラクティックのサブラクセーションでは神経が挟まれることはない。
つまり、椎体のズレのために椎間孔が狭くなったり閉じたりして、神経が「骨と骨との間で」挟まれる事はない、のである。
しかし、この「挟まれた神経」という考え方がメディカルドクターによって、カイロプラクティックのサブラクセイションの事実上の定義として示されることがままある。
いったん暗唱すると、この定義は直ちに馬鹿らしくなる。
悲しいことだが、カイロプラクターですら、この単純で誤った定義を反復している場合があることも注視しなければならない。
A.E.ホームウッド、『椎骨サブラクセイションの神経動態学』の著者は次のように説明している。
時折だが、脊髄神経幹に直接神経圧迫がかかる場合があるにはある。
しかし、これはカイロプラクティックのサブラクセイションの例ではない。むしろ、それは重篤な局部の病理や外傷の例である。~中略~
病理と外傷による直接の神経圧迫の症状の様子とカイロプラクティックのサブラクセイションの間にどのような類似点があろうとも、それは全くの偶然の一致にすぎないと確信した方がよい。
D.D.パーマーは75年前に次のように書いている。
脊髄は脊柱管内を自由に動き、脊髄神経は椎間孔から出る十分な空間があると考えると、正常な動きでは脊髄も脊髄神経も圧迫されないと言えよう。
ホームウッドは合わせて、カイロプラクティックのサブラクセイションは過少の神経供給ではなく、過剰な神経供給を生じる場合が極めて多い、という重要な指摘もしている。
D.D.パーマーは同様に「過剰な」神経刺激が過少の神経刺激よりも患者の問題となる場合が多いことを忘れないようにカイロプラクターに注意を促している。
しかし、D.D.パーマーが神経供給の減退の可能性を見過ごしているわけではない「・・・過剰もしくは十分でないエネルギーは病気である」。
~中略~
サブラクセイションは結果である。
カイロプラクターはこの事実を忘れる事がある。
D.D.パーマーの著作に
「毒も同じように作用して神経と筋肉を収縮させるので、骨のズレを引き起こす」 と書いてある。
D.D.はサブラクセイションの原因を外傷に求めるのはもっとやさしいし、その原因を暗示にまで求めることができる、とも言っている。
サブラクセイションは結果であるので、サブラクセイションの除去だけでなく、その予防もカイロプラクターの義務である。サブラクセイションが起こるのを防ぐためにはまず、サブラクセイションが頻繁に起こる様子を理解しなければならない。
~中略~
実際、数百万の人々が無意識に脊椎の筋肉を絶えず緊張させている。
このため、これらの人たちは適切な量を超えたエネルギーを発生させているのだ。
中枢神経系は、この過剰なエネルギーを効率的に脳や脊髄に最も近い筋肉、例えば咬合の筋肉、後頭下と脊椎近傍の筋肉へ流す。体軸の筋肉の過緊張はズレやサブラクセイションを生む。
しかも、追加的、継続的な神経の流れは様々な脊髄の髄節を促通させ、これらの髄節と神経的に関連したその他の組織、器官の機能を亢進させがちである。
意識的あるいは無意識的な心の葛藤を伴う神経エネルギーは、平滑筋と横紋筋を緊張させ、ひいては生理学的な機能障害を誘発するだけでなく、筋肉の緊張で生じたサブラクセイションによって機能障害を不変なものにする。
~以下略 ~
※D.Dパーマー:カイロプラクティックの創始者
つまり、
*カイロプラクティックで扱う「背骨や骨盤の歪みやズレ」で神経は圧迫されません!
*「背骨や骨盤の歪みやズレ」は原因ではありません!
*サブラクセーションが原因でもありません!
*背骨や骨盤の歪みやズレが筋肉の緊張を生んでいるわけではありません!(まったく正反対です)
*カイロプラクターはサブラクセーションを取り除くだけでなく、その予防も大切な役割です!
*サブラクセーションの原因は、「外傷」「毒」「自己暗示」です。
つまり、神経の働きに異常をきたす原因は、
「物理的ストレス」「化学的ストレス」「精神的ストレス」
である
ということです。
詳しくは院長ブログ 虚言~常識のウソ~にて
生理学の常識として、
神経を圧迫して痛みや痺れが生じることはありません。
神経は絞扼されると麻痺が生じます。痛み・痺れとは別の病態です。
神経線維は通常,その末端にある受容器から信号
を伝えるものであって,その途中が興奮を起こし
たりするようなことはありません。
熊澤孝朗(名古屋大学名誉教教授)著 「痛みを知る」より
痛みを受け取る場所=侵害受容器 (アンテナ)
信号を運ぶ役割=神経 (ケーブル)
信号の意味を感じ取る役割=脳 (テレビ)
症状のない健常者の76%にヘルニアが見つかるなど、疫学調査でも明らかなのです。
「脊柱管狭窄症」 「椎間板ヘルニア」 「変形性関節症」
「腰椎すべり症」 「腰椎分離症」 「椎間板障害」 などは
痛みやしびれとは生理学的に無関係です。
疫学上もなんの関係もありません。
痛みは激しい電気活動が起きている状態です。
麻痺は電気活動が停止した状態です。
全く別の病態なのです。
アメリカのナショナル・カイロプラクティック大学で行われた実験があります。
これは犬の脊椎を動かし椎間孔を狭窄させ、神経を圧迫させて、そのときの神経の伝達速度の変化をみる実験です。
最終的には脊椎が脱臼するまで動かしましたが、神経の伝達速度には変化はありませんでした。
下の研究報告は骨盤の歪みと腰痛などの痛みとの関係がないことを証明した研究です。(世界的権威の学術誌 Spine に掲載)
対象と方法
発症後1年以内の腰痛患者144名と健常者138名を対象に、骨盤の歪み(立位と座位での両PSISの傾き、立位での両ASISの傾き、ASISからPSISまでの距離、下肢長差)を厳密に測定して腰痛との関連を調査。
結 果
骨盤の非対称性と腰痛とは、どのような臨床的意義においても関連がない。
Levangie PK : Spine,1999
詳しくは院長ブログ 骨盤の歪みが原因?
アクティベータメソッドの検査は、歪みやズレを探しているのではありません。体の声を聴き、神経の働きが悪くなっている部位を見つけ出し、活性化させ、全身のバランスを整えるのです。
背骨や骨盤の歪みやズレが症状の原因ではなく、脳・神経系の誤作動によってもたらされた結果なのです。
原因(脳・神経系の機能異常)を修正すれば、結果としての歪みやズレは、本来あるべき姿に落ち着くことになります。
結果には必ず原因があります。
結果として生じた症状
結果として生じたに過ぎない歪みやズレ、姿勢
原因の修正を行わず、
結果(歪みやズレ)の処理で結果(症状)を
改善できると思われますか?
木を見て森を見ず になっていませんか?
点で見てしまうと、部品の故障しか見えなくなってしまいます。
あきらめないでください!
神経の働きを改善すれば必ずあなたの体は応えてくれます
0774-46-9584
カイロプラクティック・整体 いっぱつ堂 高の原
木津川市相楽台5-8-2ミナージュ高の原109