「健康」基準、緩めます 血圧・肥満度など、学会見直し
朝日新聞デジタル 4月5日(土)20時41分配信
健康診断の新たな基準範囲 日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は4日、血圧や肥満度などについて、健康診断や人間ドックで「異常なし」とする値を緩めると発表した。国内で人間ドックを受けた人の値を調べたところ、血圧やコレステロールの値がこれまでの基準より高くても「健康」だった。学会は新基準を6月に正式に決め、来年4月から運用する予定。
学会は2011年に人間ドックを受けた約150万人のうち、たばこを吸わずに持病がないなどの条件を満たす約34万人を「健康な人」とした。そこから5万人を抽出して27の検査項目の値をみた。
その結果、従来は130未満を「異常なし」としていた収縮期血圧は、147でも健康だった。85未満が「異常なし」だった。拡張期血圧血圧も94で健康だった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
糖尿病の診断に使われるヘモグロビンA1c(エーワンシー)は、男女とも上限値が基準値を上回った ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
高脂血症の指標とされる中性脂肪は、現行基準では血液100ミリリットル中30~149ミリグラムだが、男性は39~198、女性は32~134で男女差が大きかった。悪玉のLDLコレステロールの基準値は60~119の範囲だが、男性は30~80歳で72~178、女性は45~64歳で73~183、65~80歳で84~190などと、男女とも高めだった。
調査した渡辺清明・慶応大名誉教授は「コレステロール関連の検査や中性脂肪で上限値がかなり高い結果が出た。持病がなくほかに健康上の問題がない人は参考にしてほしい」と話した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ただ、新基準値を適用するかどうかは人間ドックの実施施設に任せられており、どの程度浸透するかは不透明という。
(腰痛ガイドラインもいまだに・・・だもんな・・・)
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降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑で問題になった奨学寄付金は346億円・・・・
そもそも科学的根拠のない130未満という数字・・・
(以前は150までが正常とされていたのがいつの間にやら130
になったのは何のため・・???)
140程度で薬を処方されていた方の立場は????
少し前、早くからこれまでの基準値には根拠がないとする論を唱えておられた先生が出演された某テレビ番組で、健康番組によく登場するタレントまがいの医師がしたり顔で反論していたな。
科学的根拠のない不正確な情報と不適切なアドバイスで患者の不安を煽る・・・・
こうした不適切な医療の犠牲になるのは患者なのです。
まずは迷信や神話ではなく、根拠に基づく正確な情報を入手してください。ただ、ネットを使って日本語で検索してもなかなかヒットしませんでしょうけど。
医学常識はウソだらけ 分子生物学が明かす「生命の法則」
三石 巌 著 (祥伝社黄金文庫)
医者の世話にならないというのは、私は病気にならないという意味ではない。事実、私は何年も前からかなり重症の糖尿病を抱えている。それでも私は、決して医者にかからない。病院に行けば、「カロリー制限をしろ」「甘いものは控えなさい」「運動をしましょう」などと糖尿病治療の「医学常識」を押しつけられるに決まっている。
私はそんな「常識」を一切無視して暮らしている。医者の言うことが正しいのなら、とっくに糖尿病の合併症をいくつも起こしているはずである。ところが私は、これまで何一つ合併症を起こしていない。糖尿病が怖いのは腎機能が低下する腎症、網膜症などの合併症を起こしやすいためだということを考えれば、私は少しも糖尿病で苦しんでいないことになる。
なぜ、医者が口にする「医学常識」を無視しているのに、95歳の私がいたって健康でいられるのか。答えは簡単である。
医者の持っている知識が間違っていて、私が正しい知識に基づいた生活を送っているからである。
ーーーーーーー中略ーーーーーーーーー
「医学常識」は「科学の非常識」
かつては世の中に、医者ほど信頼と尊敬を得ている職業はなかった。だが最近は、医療をめぐる議論がかまびすしい。薬害エイズ問題をはじめ、大病院で頻発する医療過誤、薬漬けの延命治療・・・こういった不愉快な話題が耳に届くにつれ、医者不信を募らせる人も多いことだろう。私自身の体験を聞いただけでも、医者の知識がいかに頼りないものかが分かるはずである。私への失明宣告から35年たっても、その実態は基本的に変わっていない。
多くの医者は、彼らの間で「常識」となっているマニュアル通りに治療を行うだけである。ある治療法がひとたび「医学常識」として定着してしまうと、誰もそれを疑おうとしなくなる。
科学は日進月歩で進歩しているにもかかわらず、医者は自分たちの「医学常識」が一転して「非常識」になるとは少しも思っていないのである。
たとえ医学以外の学問分野で病気の治療に役立つ新しい発見があっても、それに耳を貸そうとはしない。
せっかくの学問的な成果を活かそうとせず、患者に対して誤った治療を施しているのだとしたら、これは人間の英知に対する冒涜としか言いようがないのではないか。
これは、本書を通じておいおい説明するが、
そもそも医学という学問は科学ではない。
科学であるためには「検証の精神」が不可欠であり、「検証」とは仮説を実証する科学的手続きのことである。だが、人間の生命にかかわる分野であるだけに、昔からこの「検証」という手続きが曖昧のままに放置されてきたのである。
また、近年では大脳をはじめとして人体を透視して調べるMRIとかCTスキャンなど、現代科学の申し子のような機器が登場した。
そこで、医師たちの中にも、現代医学は科学の最先端を歩んでいるとカン違いする人間も増えてきた。だが、使用する機械がいかに科学的であろうと、それは「検証」という作業とは別次元の話なのである。
「医原病」の恐怖
しかし、だとしたら現在の医学界全体が問題を抱えていることになる。医学教育のシステム全体にも見直すべき点が多いはずだ。
そして何よりも、他の学問に対してきわめて閉鎖的な医学界の体質を変えなければならない。事実、分子生物学に対しても、「大腸菌の研究をしている学問など、人間の治療に役立つわけがない」と見下している医学者も多い。そういう人間は、たとえ勉強する余裕があっても、分子生物学に手を伸ばそうとはしないことだろう。
一方では、製薬会社や医療機器メーカーと結託して私腹を肥やしているような医者もいる。患者の命や健康を守ることより、自分たちの利権を守ることを最優先に考えているのである。
多くの血友病患者に深刻な被害を与えた薬害エイズ事件も、恐らくはそういう構造によって惹き起こされたものだと考えてよい。
ある患者に無闇やたらと薬を出す医者も、似たような体質を持っているといえるだろう。医療費の大半が健康保険で賄われていることを考えれば、効きもしない薬を出す医者を野放しにしておくのは、国家的な損失だといえる。
いずれにしても、そんな医者に自分の体を委ねていては、治る病気も治らなくなってしまう。それどころか、不勉強な医者にかかったために、かえって深刻な病状に悩み続けている患者も多い。これを私は「医原病」~医学の無知によって惹き起こされる病気~ と呼んでいる。
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