脳・神経系機能の誤作動


こんな記事を見つけました。

                           慢性的痛みの25%は神経障害性疼痛の疑い 
                                                                      NEWS ポストセブン 配信

 いま、神経性の痛みを抱える患者数が増えている。痛みに関する大規模な調査によると、慢性的な痛みを感じている人の中で4人に1人が「神経障害性疼痛(とうつう)」の疑いがあるという(2011年『わが国における慢性疼痛および神経障害性疼痛に関する大規模実態調査』)。

 そもそも痛みには、大きく分けて2種類ある。1つは、頭痛や歯痛、肩こり、打撲、切り傷などの“炎症”による痛み。これは重くズーンとした痛み方をする。もう1つが、神経障害性疼痛。特徴は、強いしびれ、電気が走る、焼けるように痛い、ビリッとくるなど、鋭い痛みだ。痛みの治療に詳しい日本大学医学部麻酔学科系麻酔科学分野の加藤実さんは、神経性の痛みについてこう語る。

 「肩こりや腰痛など、いわゆる炎症による痛みが繰り返し起こることで、痛みを感じる神経が過敏になってしまうこともあるんです。なかなか治らない痛みは、神経に原因がある“神経障害性疼痛”かもしれません」

 続けてその原因について、「人が痛みを感じる時、痛みを伝える神経伝達物質が放出され、脳に伝わって痛みを認識します。神経障害性疼痛の原因のひとつとしては、この伝達物質が出すぎることで起こることがわかってきました」と語る。

 問題は、炎症による痛みと違い、神経による病気は原因が特定されにくいため、どのクリニックに行けばよいのかわからない場合が多いことだ。現在、神経障害性疼痛の人の中で約7割が我慢しているという調査結果もある。神経障害性疼痛は、湿布や鎮痛剤などいわゆる痛み止めが効かないケースも多い。整形外科などで鎮痛剤や湿布を処方されても改善されず、マッサージに通って一時的にしのいでいる人もいるという。

受診方法について、加藤さんに伺った。 痛みが腰や首、膝に出るなら整形外科へ、疱疹などを伴う場合は皮膚科へ。医師に正しい症状を伝えることが大事です。『首から肩にかけてピーンと電気が走るように痛い』など、痛みが出ている部位や痛み方を具体的に伝え、正しい薬を選んでください」
とはいえ、痛みを言葉に置き換えるのは容易ではない。以下に、主な痛みの症状を挙げたので参考にしていただきたい。

【神経障害性疼痛の症状 チェックリスト】

 ■しびれの強い痛みがある
 ■焼けるようなひりひりする痛みがある
 ■電気が走るような痛みがある
 ■針で刺されるような痛みがある
 ■衣類がこすれたり、冷風に当たったりするだけで痛みが走る
 ■痛みの部位の感覚が低下していたり、過敏になっていたりする
 ■痛みの部位の皮膚がむくんだり、赤や赤紫に変色したりする

 

 

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